長良川の落ち鮎漁を見学しながら鮎を食べる。そして岐阜県魚苗センターと山川醸造の見学ツアー

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出張・旅行

秋になり鮎の季節も終わりを迎えようとしています。
今年はヤナで鮎を食べたのですがまだまだ食べたりません。
ということでまいまい東海さんの
【長良川の天然鮎】川漁師と、一網打尽の落ち鮎漁!天然鮎の塩焼き、赤煮食べ放題
~串打ち体験、そして食べる!川漁師が繋ぐ世界農業遺産、鮎を育む魚苗センターに潜入~

というツアーに参加してきました

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ツアーの概要

ツアー概要は以下の通りです。

川と鮎と人の営みが世界農業遺産として登録される長良川。

その秋の風物詩は、
卵をお腹にいっぱい抱えて川を下る”落ち鮎”と
落ち鮎を一網打尽に獲る”瀬張り網漁”です。

そもそも高級魚であり、日本一と名高い長良川の落ち鮎を
これでもか!というほど食べて学んでいただけるツアー。

秋の漁場で漁師さんたちの瀬張り網漁を拝見、
獲るだけでなく増やすための川漁師100年の知恵”種付け”見学も。
よく知らない、鮎の一生を学ぶため、
長良川を遡って”岐阜県魚苗センター”へ。
普通見ることのできない生まれたての鮎の赤ちゃんに出会い、
驚くべき鮎を育てる知恵と技術を学びます。

漁場に帰ってきたら、
お腹に白子や卵の詰まった滋味たっぷりの鮎塩焼きが食べ放題!
漁師めしならではの、香り豊かな”赤煮”もどうぞ。
泳ぐように美しく塩焼きするための”串打ち”も!

“鮎醤油”などを製造し川漁師ともゆかりの深い、
岐阜のたまり醤油蔵”山川醸造”を覗いて、
蔵見学してから帰路に着きます。

全行程バス移動のスペシャルツアーです。

https://maimai-tokai.jp/event/to22d026/

ツアーの工程

ツアー工程は以下の通りです

  1. JR岐阜駅(9:00)
  2. 鏡島の漁場 瀬張り網漁・種付け(体験)
  3. 岐阜県魚苗センター(見学)
  4. 鏡島の漁場(昼食)
  5. 山川醸造(見学)
  6. JR岐阜駅(16:20頃)

鏡島の漁場 瀬張り網漁・種付け

岐阜駅からバスに乗り鏡島に到着するとすでに漁が始まっていました。

この場所でやっている漁の名前は「瀬張り網漁」といいます。
「瀬張り網漁」は、川幅いっぱいに張られた白いビニールと、水面近くに張ったロープで構成されます。
白いビニールの色とロープの水に当たる音で驚いた鮎はロープ手前で一時停止のように動きを止めます。
そこに網を投げて一網打尽にする漁法です。

漁師さんが実際に取れた鮎を見せてくれました
まさに一網打尽という様相
これでも今年は大不漁の年らしいです
そして、ツアーの後半でこの鮎が食べれると思うと楽しみがこみ上げてきます

岐阜県魚苗センター

漁の見学の後はバスで美濃市に移動
岐阜県魚苗センターの見学です
最初に岐阜県魚苗センターで実施している魚苗の育成方法を説明してもらいました。
センターでは、毎年流下するアユ(親魚)を捕り、さらにそこから厳選されたアユのみから採卵と採精します。
毎年流下するアユ(親魚)を捕ることに理由としては、DNAの多様性を担保するためです。
どういうことかというと、センター内のアユのみで何世代も育成していくとDNAが偏ってしまうのでそれを避けるためです。
センターの人が以下のように例え話として説明してくれました

イノシシを改良して豚ができた。
その状態で山に天然のイノシシがいなくなったとき、養殖している豚を山に戻してもイノシシに戻らない。
だからイノシシが豚にならないよう、毎年、自然界から親を持ってきている。

多様性まで考えて仕組みを作ってるのすごいです。
そして孵化させた後に人工海水で飼育し長良川に稚アユとして放流されるそうです。
「自然の中で獲物を取るという要素(漁師さんによるもの)」
「農業のように稚魚を放流し自然の中で育成して収穫するという要素(魚苗センターによるもの)」
この2要素のハイブリッド手法で鮎漁が成り立っているということを知りました。
普段何も考えずに食べているけど先人たちがPDCAを重ねていった手法の中で安定共有が実現しているのだと実感しました。

魚苗センターの職員がアユ(親魚)を選定している様子
魚苗センターの水槽 ここで孵化をさせている
魚苗センターのアユ

鏡島の漁場(昼食)

魚苗センターから再び鏡島の漁場に戻ってきました
最大の楽しみのアユの昼食です

鮎には色々な食べ方がありますがなんだかんだ塩焼きが一番人気
落ち鮎の特徴であるお腹に白子や卵の詰まった滋味たっぷりの鮎
それが食べ放題なの最高でしかないでしょ

赤煮も美味しかったー

ちなみにこのタイミングで串打ちのレクチャーもありました
私は食べるのに夢中でレクチャーを横目で見ているだけでした
せっかくだから串打ちも体験しとけばよかった

山川醸造

食事の後は“鮎醤油”などを製造し川漁師ともゆかりの深い、たまり醤油蔵「山川醸造」へ移動

たまり醬油ができるまでの工程の説明や、木樽による長所
木樽職人不在による文化の消失の危機など貴重な話を聞くことが出来ました

木樽の中のミニチュア

実際に木樽で醤油を作っている場所を見学しました。
ふだん見れない場所を見れるのは知識欲が満たされます

そして山川醸造さんのたまり醤油
みのびを購入しました。
旨味があって家で大活躍です

感想

知識欲、食欲ともに満たされる大満足なツアーでした
とくに印象に残っているのは「鮎は川のテロワール」という言葉です。
テロワールとは気候や土壌など、ぶどうの生育環境がワインに反映されているという意味を表すワイン用語。
鮎も同様に育った河川の環境が反映されるということでした。
それを説明する言葉として素敵だったのが
「鮎の味はワタ(はらわた)の味
ワタの味は苔の味
苔の味は川の味
川の味は森の味
森の味は山の味」

というもの
鮎という魚の中に川を流れる周辺環境すべてが集約されている
そんなことを教えてもらいながら食べる鮎は最高でした
やっぱり旅っていいですね
今後も機会を見つけては旅行してきたい!
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