映画「スラムダンク/THE FIRST SLAM DUNK」感想ネタバレあり。名作にするためにFIRSTだけで終わらないで欲しい。

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雑記

公開されましたね。映画 スラムダンク
スラムダンク ドンピシャ世代の私としては絶対見に行くと決めていた映画でした。
公開前に何度か炎上しましたが、前評判を覆すのが湘北!
そんな思いを持ちながら見てきた感想を書いていこうと思います。
(ネタバレありのため、まだ映画を見ていない方はここでブログを見ることを止めてください)

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僕たちとスラムダンク

いまから何十年も前、私がまだ中学生だったころ
エヴァンゲリオンがサブカル好きの心をがっつり掴んだように
スラムダンクは体育会系の部活をしている人の心をがっつり掴みました。
僕が思うにその理由はスポーツに対するリアル感が土台にあったこと。
例えば以下の点とかがリアルでした。

  • 主人公の桜木はフィジカルモンスター。だから早い段階で一定の活躍はするんだけど、要所要所で素人ゆえのミスをしちゃう。(ダブルフェイクでトラベリングとか)
  • 小暮君も努力が報われて、陵南戦では試合を決定づけるゴールを入れるんだけど、これって県大会って舞台がリアル。
    小暮くんという一般高校生の才能が努力によって報われるレベルってあると思うから、これが全国だとシラケちゃうけど、県大会での活躍なら納得できる。
  • ぽっと出の湘北が全国大会の3回戦で負けるとこ

そんなリアルなストーリーを土台に個性的で魅力的なキャラクターたちが、バスケットボールを通して成長したり挫折したり負けていったりする過程の心理描写。
それが作品としての素晴らしさだったと思います。

映画「スラムダンク/THE FIRST SLAM DUNK」感想ネタバレあり

オープニング

宮城のバスケットの原点を描写するところから映画は始まります。
全体を通して宮城の回想や過去のエピソードは良かったです
そしてオープニング。
絵が単純にかっこいい!!
オープニング曲は、うーん。私はやっぱ違和感を感じちゃったな。

え、え!?始まっちゃうの??

そしていきなり山王戦が始まります。
え、え!?始まっちゃうの?
ってのが率直な思いでした。
湘北メンバーの紹介とか、いかに山王が強いチームなのかとか一切なしです。
もちろん、昔からスラムダンク知ってる人はキャラクターのことは熟知してますよ
でもはじめてスラムダンクを見た人は、よくわからん5人がなんか知らん相手となんか知らんけど試合してるって感じだと思います。

そして始まるカットの連続

山王戦の前半、ほぼカットです。
ほかにも様々な重要シーンがカット
今回の映画はバスケットボールの試合がもたらす面白さよりも
宮城というキャラクターの深掘りがメインストーリーということを理解できました。
試合を中心に見たかった私としては
私が見たかった山王戦ではなかったです。

試合展開のスピード感

試合のスピード感は実際のバスケの試合を見ているよう
これについては、しっくりくるシーンもあった
でもスピード感がありすぎて思い入れのあるシーンが淡々と過ぎ去ってくことの残念さの方が私には大きかった。
令和の時代、このタイパの良さが映像作品に求められている作り方なのかもしれない。
でもおじさんは1つ1つのシーンをもっとゆっくり噛み締めたいのよ(立派な老害だと自覚はしてます)
ただこのスピード感とCGの相性はすごく良かった!
プレイのリアルな動きとかはCGだからこそ表現できたのだろうし、ところどころ「おお!!」という感動があった。
この迫力はこの映画の良い点だし、それを享受する意味でも映画館で見るべき作品だと感じた。
テレビで見たらスケールがめちゃくちゃ落ちそう。

声優さん

私自身がスラムダンクについては、原作原理主義だったせいか、声優さんたちのフルメンバー交代による違和感はそこまで感じなかった。
一番の懸念点であった桜木も「by天才!桜木」ってとこにジャイアンを感じた以外はあまり気にならなかった。
そもそも宮城以外セリフが少ない。。。

ただね、安西先生よ。。
なんかイメージ違うよ。
ほんわかした安西先生が山王戦で時折見せる凄み!このギャップがなくて、常に強面名将監督って感じの声。
なんか声が常に怖いんよ。

結局泣ける

いろいろ文句言ってきたけど山王戦終盤については結局泣いてた。
でもそれはカットされたストーリーや背景を脳内が自動補完したからだと思う
スラムダンク知らない人は宮城のストーリーでは泣けたと思うが果たして試合で泣けるまで感情移入できるのかは疑問。。

一番受け入れられなかった点

宮城の未来のストーリーとして沢北とアメリカで対決するというエンディング
これが私には受け入れられなかった。
最初に書いたようにスラムダンクはスポーツに対するリアル感が土台にあると思う。
それに対し、宮城がアメリカでバスケットをするという非リアル感。
正直、このエピソードは蛇足だと思った。

ファーストを名作にするために

今回はファースト。
つまり、1番・ポイントガードである宮城にフォーカスしたストーリーだった。
今後、2番・シューティングガード、3番・スモールフォワード、4番・パワーフォワード、5番・センターとそれぞれ、三井、流川、桜木、赤城にフォーカスした映画が作られて欲しい。
内容としては、ファースト同様、山王戦を通して各メンバーの掘り下げして欲しい。
そうすることで、5作品全体で1つの名作になると思う。
また、「俺はファーストが好き!」「私はセカンド!」などと語り合えるのも楽しそう。
その上で6作品目に試合が中心の山王戦をみせて欲しい。
何度も山王戦を素材にしても大丈夫!山王戦は何度見ても感動や発見、新たな解釈が生まれる名作なのだから

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