ウェルビー名駅　閉店　僕とウェルビー名駅

2023年3月31日　ウェルビー名駅というサウナが閉店しました
僕をはじめ名駅エリアで働く多くの人をサウナが持つ力で支え続けてくれたウェルビー名駅
そんな名店が閉店してまった
喪失感と寂しさそして何よりも感謝の気持ちを込めて
僕とウェルビー名駅について書いていきたいと思います

僕とウェルビー名駅の思い出
リニア開通による再開発
見劣りする存在だった名駅店
レジャック営業終了に伴う閉店
感謝のサウナ

僕とウェルビー名駅の思い出

僕がウェルビー名駅と出会ったのは今から10年ほど前の2010年代前半だったと思う
当時スーパー銭湯が500円程度で入浴できたのに対し、ウェルビー名駅は2,000円以上の値段だったと記憶している
当時の僕にとって2,000円台のサウナは高額で、頻繁に行くことはなかったのだが、仕事を頑張った帰りのご褒美として利用したり、終電を逃すまで仕事をした日の宿代わりとして利用していた
当時は今のようなサウナブームが起こる前で、「ととのう」という概念も僕は知らない状態であった
それでもサウナ→水風呂を繰り返すことで得れる感覚と、その後の生ビールは至高のリラックスタイムだった

振り返ると僕のサラリーマン人生を支えてくれた１つの要素がウェルビー名駅だったと思う
僕はシステム開発の仕事をしているのだが、若い頃は徹夜でシステムのリリースをすることがあった
徹夜リリースにおいて不具合が発生すると最悪で、早朝のシステム稼働開始に間に合わせるために精神をすり減らしながらシステム修正を行うこともあった
そして無事に朝のシステム稼働開始に間に合わせ、午前中の稼働確認も終わり解散！
そんなとき、僕が向かうのは名駅から徒歩で行けるウェルビー名駅であった
徹夜とリリース時の緊張感で体にまとわりついた嫌な汗を洗い流すためだ
まずは体を洗って、戦場のようだったリリース現場の垢を落とす。
そして湯船で少し体を温かくしてからのサウナ→水風呂のセットを繰り返す
（当時の僕には水風呂の後の小休止という概念がなかった）
そしてこの世で一番リラックスできる（と僕が思っている）ペラペラ館内着をまとい、リクライニングチェアでマンガを読みながら気絶するように寝落ちする
これが最高に気持ちよかったし、疲弊した心とカラダを癒してくれた
そんな癒しの空間であったウェルビー名駅に影が迫っていた

リニア開通による再開発

2015年ごろから名駅周辺ではリニア開通に伴う再開発が活発になっていった
そんな中、名駅のミッドランドスクエアの裏に位置する「ニューグランドダンディサウナ名古屋駅前店」が2016年3月に閉店した
これにより、名駅エリアのサウナはウェルビー名駅だけとなった
僕としてはウェルビー名駅もこの再開発に巻き込まれ閉店になるのでは？
と戦々恐々としていたことを覚えている
結果としてリニア開通に伴う再開発エリアには入らず2023年まで経営を維持してくれた
そんななか、サウナブームの足音が聞こえ始めてきた

見劣りする存在だった名駅店

サ道を始祖としたサウナコンテンツが2016年頃から僕の目にも飛び込んでくるようになった
なんとなくサウナブームの予感を感じ始めたのがこのころ
名古屋エリアとしてはウェルビーの今池・栄が評価される一方で、ウェルビー名駅は正直、今池・栄と比較すると見劣りする評価だったと記憶している
何かの本に「今池か栄にいけばいい。あえて名駅に行く必要はない」とはっきり書かれていたのを記憶している
確かに名駅店は今池や栄に比べ館内は狭いし、当時はリニューアル前で設備も古さが目立つところがあった
その一方で、名駅からの立地、タオル・館内着が使い放題という利便性の高さは他2店にはない優位性と感じていた
そんな中、名駅店がリニューアルされた
今までいかにもおっさんのオアシスです！
といった館内設備が一気にオシャレ空間に変わった
また森のサウナの新設など設備のレベルが一気に上がった
このころから客層も若者が増えていったし、「名駅店には名駅店の良さがある」というのが認知されていった

レジャック営業終了に伴う閉店

そんな中、ウェルビー名駅が入っているレジャックの営業終了が発表された
これは同時にウェルビー名駅の閉店を意味するものであった
「ついに来たか」
それが僕が最初に感じた感情であった
レジャック自体が営業から50年たっていた
いつか来るこの瞬間
それがついに来てしまったのだ
寂しさや名駅エリアからサウナという文化が無くなってしまうという喪失感
そんな気持ちを抱えながらこのニュースを聞いていた